時事放談 第598回(TBS/毎日放送)

2016年5月15日放送

「伊勢志摩サミット」迫る「選挙」の中で・・・

司会:御厨 貴 氏     
出演:ジェラルド・カーティス氏 / 仙谷由人

御厨氏
「政治資金を使っての家族旅行疑惑をどうご覧になるか。舛添知事はホテルの部屋の中で会議をしたからと、政治資金の報告書では会議費となっていたわけですが」

仙谷
「公私の峻別はですね、私は舛添さんもよく存じ上げておりますので気を付けてやって頂かないとですね。こういう言い方したら叱られるかもわからんけども、この種のことで舛添さんの政治的な手腕が一挙に吹き飛んでですね、すべてこの人はダメな人だ、みたいになるのもですね、ちょっとお気の毒なような気もするんですね」

「ただしかし、公用車の話とか海外旅行の話は税金を使って行う政治行動というか、トップとしての行動の部分と。次は政治献金あるいは政治資金を集めた政治団体でどこまで政治行動をやるかって部分。次は私的な生活、私的な生活は歳費か給料かでまかなわれるはずなわけだけども。この舛添さんの議論と実態で指摘されていることを考えるとですね、ほとんど貰った歳費は使わないで私生活もまかなってるんじゃないかという疑惑を持たれますよね。これはまずいんでね。やっぱりご家族と一緒の時には歳費で頂いた部分でお払いになると」

「それから政治活動は政治活動で、そこで例えばハイヤーやタクシー使ってもいいと思うんだけども、それならその部分は公用車は使わないと。そういうけじめはちゃんとをつけておかないとですね、あれもこれも全部一緒になってくるとですね、わけわかんない。やってることがむしろ、いかがわしくなってくるような感じがするんじゃないでしょうか」

御厨氏
「カーティスさんは、都知事のこのお金の使い方どうご覧になります」

カーティス氏
「ビジネスマンだったらね、会社がお金儲けて、それでその社長がホテルも高い部屋で、家族を連れて行って、旅行する時にすごいお金使っても文句言いません。しかしね、東京の都知事というのはね、都民のお金で働いているでしょう。税金でしょ。税金をもらって使って知事をやってる人は、やっぱり質素なやり方でやるべきだと思う」

「僕はね、トランプとかバーニー・サンダースが支持を得ているのはね、このエスタブリッシュメント、要するに政治家の特権意識はとんでもない、という怒りなんですよ。僕は日本の東京都民が怒っても驚きません。なんで皆さんが働いて一生懸命税を納めてね、その税金で贅沢なことをやる知事を許せないというのは当然だと思う」

「だからこれは舛添さんの話の問題ばかりじゃなくて、なにかトップリーダーになれば普通の人間の感覚と全く違うことになることはよくあるので。リーダーはね、政治家はね、自分でお金を儲けてやっているんじゃなくて、皆さんの税金を使ってやっているという謙虚な気持ちを見せないとね。やっぱり国民も怒るのもどの国だって同じじゃないですか」