自民党麻生太郎新総裁の誕生について

08.9.22

 民主党徳島県連代表  仙谷由人

 安倍前総理につづく、福田総理の無責任極まりない政権放棄に伴って自民党の総裁選挙劇が行われ、麻生太郎新総裁が誕生した。

 洞爺湖サミット以降の政局は、公明党の「(1)福田首相はできるだけ早く退陣させる。(2)しかる後年内にも解散総選挙を行う。(3)臨時国会で矢野絢也元委員長の参考人招致は阻止し、そのために実質審議はできるだけ行わなくする。」との三大方針に押しまくられて行き詰った福田首相と、衆議院小選挙区選挙で創価学会−公明投票に依存している自民党議員諸氏の情動によって作られたものであった。

“政策論争”と銘打たれた総裁選においても、昨夏からすでに明らかであったサブプライムローン破綻と米国経済の後退、そしてそのことが日本、中国と東アジア経済の人々の心理に与える深刻な影響と、日本の対応方針、さらには東アジアにおいて日本がどのように生き抜くのか、東アジアにおける対等、共同のガバナンスを作る行動を起こすのかについての議論はほとんど聞かれなかった。

 麻生新総裁は要するに、当面選挙用の“顔”−「表紙」をどう作り変えるか、誰に国民の「人気」があるらしいかという基準によって性懲りもなく選ばれた総裁なのである。表紙を変えても自民党政治は変わらない。本物の危機が日本人に押し寄せてきているこの時代に、いかなる国家戦略を持ち、どのように国家経営を進めようとしているのか、という選択基準とは程遠い選択でしかない。

 総理の孫の次は総理の息子、またその次は総理の孫。古色蒼然たる門閥制度が復活したかのような自民党政治を、今アフリカ系アメリカ人を大統領に選んでチェンジするしかないというアメリカ政治と比較すれば、「朽廃」ぶりは明らかである。

 もはや二世、三世の世襲による政権のたらい回しで権力に固執し、軽々しいテレビ映りにかまける政治をやっている余裕は日本にも、そして世界にもない。速やかに衆議院を解散し、チェンジ・政権交代を実現すべきだ。