憲法改正国民投票法の成立に際して(見解)

 国民投票法案は、国民の憲法制定権の行使についての基本的定めを現憲法制定以来初めて決めるものです。したがって、主権者たる国民のだれもが納得するようもっと丁寧に審議すべきでした。

 ところが、安倍総理は、憲法改正を参議院選挙の争点にするとし、それが参議院議院選挙を有利にすることができると思いこんで党利党略的な判断で強引に可決成立させました。

 21世紀の日本の人権と統治制度等の憲法に関する事項については、不断に論議し、日本の民主主義がもっと豊かに深化、進化するよう合意形成をはかるべきです。私はそれを「熟議の民主主義」と呼んでいます。今回の採決は、そこに大きな障害をつくったもので、まことに遺憾きわまりないやり方です。

 今後は、自民党流の復古的な憲法改正案、国民にとってマイナスになるような改正案が通らないよう、そして21世紀に真にふさわしい新しい憲法を国民が手にできるよう、力を尽くしてまいります。

2007年5月14日

衆議院議員 仙谷由人