がん征圧議員連盟 新たなスタート

7月16日 がん征圧議連総会開く

 呼びかけ文

 がんは人類を悩ます最強かつ共通の敵ともいうべき疾患であり、その征圧は世界的な課題であります。わが国でも、がん死亡は年々増加し、昭和56年以降がんは国民の死亡原因の第1位であり、その対策が緊急に求められています。

 このような背景を踏まえ、「がん征圧議員連盟」が、昭和62年3月、がん征圧は国家繁栄には欠かすことのできない緊急かつ重要な課題であり、この課題を国政に反映させることを目的に発足しました。「がん征圧議員連盟」は、発足以来、がん征圧研究開発の戦略的、重点的な実施に国政面から大きな役割を果たしてきました。

 21世紀は、ヒトゲノムの解読など生命科学の世紀になると言われておりますが、生命科学の発展にとどまらず、21世紀こそがん征圧の世紀とすることが重要であります。

 平成15年度には第2次がん戦略である「がん克服10ヵ年戦略」が終了するという大きな節目を迎え、「がん征圧議員連盟」としても、がん征圧という原点に立って、党派を超えて、積極的な活動を行う必要があります。

 つきましては、「がん征圧議員連盟」の超党派への発展的な改組に当たり、会員を再募集したいと存じますので、議員の皆さまにおかれましては、この趣旨に賛同いただき、あらためてご入会いただきますようご案内申し上げます。

 

平成14年7月

 

会   長

中曽根康弘

各党世話人

  自民党

原田昇左右

  公明党

福島  豊

  保守党

井上 喜一

  民主党

仙谷 由人

  共産党

小沢 和秋

  自由党

平野 貞夫

  社民党

大脇 雅子

 事務局長

自見庄三郎

 7月16日、多くのマスコミ陣が取り囲むなか、がん征圧議員連盟総会は自見庄三郎事務局長が開会を宣し、中曽根康弘会長が冒頭あいさつ。議員連盟が87年斎藤邦吉議員を中心に生まれたこと、89年対がん10ヵ年総合戦略がスタートして今日に至ったという紹介がなされました。

 また、議員連盟の役員の選出については、中曽根会長に一任し、当面世話人で運営していくことが確認されました。

 議事に入る前に仙谷由人議員から、次のような発言が行われました。

 「人間というものは勝手なもので、かって私はがんに対しそれほど関心はなかったが、がんにかかって1月16日に胃を全摘出し、本日は手術からちょうど半年経過した日だ。

病気になってつらつら考えてきたことは、

 これだけ国民病ともいえるがんに対して、全国の大学病院に腫瘍内科がなく、専門的な医師の養成も遅れている。日本は外科の先生の腕は世界一流なのに、抗がん剤使用については、医師の共通指針もない。また抗がん剤の未承認のものも多く、患者からの抗がん剤承認の要望も強い。がん対策で政治がしなければいけない部分がずいぶんあることに気がついた。がん征圧戦略として、標準治療の確立を検討する小委員会や医師の養成、抗がん剤を検討する分科会のようなものをつくり、機動的に対処できるよう運営にご配慮いただきたい。」

 続いて、がん征圧についての現況報告が、文部科学省と厚生労働省の担当者から行われ、記念講演として

1、「がん研究のこれまでの成果と今後の方向」と題して、国立がんセンター名誉総長の寺田雅昭氏の講演、

2、「がんとゲノム」と題して、東京大学医科研究所教授の中村祐輔氏から講演をしていただき、質疑を行いました。

 講師の両先生とも、がん征圧のとりくみの現状で仙谷議員が指摘した問題点を認めた上で、 政府の積極的な施策を要望しました。出席議員からも来年度予算の策定にあたってがん研究の充実に協力するむね、発言がありました。

 会合では、患者及び患者団体の意見をきく機会をきちんとつくって運営していくことも確認されました。

 当日の会合は、翌7月17日朝日新聞全国版に報道され、仙谷議員の発言も紹介されました。

 

 がん患者及び患者団体に関する情報については、

 日本ガン患者団体協議会(JCPC)のホームページをご覧ください。