お詫び、ご報告、お礼

 

 日本の将来を決定的に左右する政局のなかで、通常国会が開会されました。

 この局面で、重篤な病にとらわれたとはいえ、民主党衆議院議員の一人として、出席し活動できないことは、支持者のみならず、有権者、国民の多くの皆様方に申し訳なく、あらためてお詫び申し上げます。

 私もテレビ中継を見ながら、民主党議員の一員として活動したいと言う衝動に駆られています。大事なときに役に立たず、ご迷惑をかけるばかりです。まことに申し訳ありません。

もう一つ心からのお詫びを申し上げなければなりません。

 今回国会に対し「応召延期願」を提出しておりますが、国会に出席できない本当の理由は、「事実経過」に記したとおりです。

 国会欠席を「胆石除去」と私の事務所には説明するように指示しました。意識的に虚偽の病名を申し上げたことを、心からお詫び申し上げます。

 当時の私の気持ちとしては、以下のようなものでした。

 私としては、なんの病名も挙げないのも揣摩憶測を生むことになるでしょうし、また「胃がん手術のために国会を欠席する」と公表すれば、本人が入院・手術後何週間かは説明できる状況とはならず、担当医も本人の同意と手術による最終検査の結果が判明しなければ確かなことは説明できないわけですから、流言蜚語が飛びかうことになるのではないかと考えました。

 がんをめぐる国民の意識は、10年前に比べれば、ずいぶん変わりつつあります。が他方、がん=不治の病、がんに罹患した者=再起不能との俗信、イメージもまだまだ強いものがあります。しかし私としては、「がんは適切な治療をすれば治る」という医学や医療の現場の常識が国民の常識となるようにするためにも、国民から負託を受け、国政にかかわる衆議院議員として退院時もしくは現場復帰の時点では可能な限り本当のことを正確に開示すべきだと思っておりました。

 今ちょうど入院・手術から約20日くらい経ち、退院のメドもたってきました。日常生活はとても元気です。

 ここで皆様方にお詫び方々、ご報告いたします。

 そして、この間皆様方からご丁重なお見舞いとご激励をいただいております。遅ればせながら、心から厚くお礼申し上げます。

2002年2月4日

衆議院議員  仙谷 由人


事実経過

01年12月26日

地元の友人の病院で、人間ドック検診(1泊2日)を受診。胃の上辺に腫瘍が存在することを指摘された。

 12月28日

早朝8時15分ころ、国立がんセンター中央病院にて内視鏡検査を受ける。

A外科(片井均先生)に相談する。

B胃の全摘出が最も有効な治療法であることの説明を受け、入院日1月15日、手術日16日と決定し、入院のお願い(仮予約)をした。

02年 1月 8日

国立がんセンター中央病院にて、手術をするために必要な検査を受けた。

1月15日

入院、残余の検査

1月16日

午後1時50分ころから胃の全摘出手術。

02.02.01.東京の秘書と病室にて