松尾元外務省外国訪問支援室長の逮捕について(談話)

2001.03.10

民主党企画委員長

仙谷由人

 本日、機密費流用事件の渦中にあった松尾元外務省外国訪問支援室長がついに逮捕された。松尾氏自身にかけられた競走馬やマンション購入等の横領容疑に加え、官邸への「上納」問題や「省ぐるみ」での流用、はたまた議員への餞別など、政府「機密費」の支出については、疑惑と不明朗そのものである。

 そうした疑惑が最初に報じられて依頼、すでに2ヶ月以上も経過していることを考えるなら、司直の判断はあるにしても、証拠隠蔽の時間的余裕もあったのではないかと推測せざるを得ない。

 これまでの政府与党の対応は、外務省による報告書一つとってもきわめて不十分なものであり、衆参の予算委員会をはじめとする政府答弁は何も語らず、何も示さず-という不誠実な姿勢で終始している。

 民主党を始め野党4党は、衆参両院で早くから松尾氏の証人喚問を要求してきたが、自公保3党はこれを一貫して拒否し、喚問が未だに実現していないことは遺憾である。

 「機密費」疑惑は松尾容疑者個人の倫理観の欠如だけでなく、長年にわたる日常的な流用は外務省の体質そのものの問題であり、内閣全体の問題といえる。

 民主党は機密費の改革案をすでに示し、野党間で共同して予算修正実現、そして改革案をまとめる努力をしている最中である。司法当局による全容の解明に期待しつつ、立法府における疑惑解明、改革努力に全力を挙げて努めたい。

以 上