1998年08月31日 金融安定化に関する特別委員会

○相沢委員長 次に、仙谷由人君。

○仙谷委員 主として、日本ランディック及びエヌイーディーの関係の質問をいたしますが、その前に、先ほど上田清司議員の方から参考人の皆さん方のところへも、こういう図面とそれから長銀企業関係一覧というのが交付されたと思いますが、これをごらんになって長銀の大野木頭取、長銀関連企業一覧、約八十二社あるわけですが、ほぼ間違いございませんか。そのことを確認してください。

○大野木参考人 私どもは、自分の直接関係しているところはこれでチェックいたしております。大体こんなところだと思います。

 それから、関係会社のその下のところでございますね。これはやはり、私どもが取引しているところぐらいまでの範囲でしか押さえておりません。

 以上です。

 

○仙谷委員 それでは、その関係しているところを聞きますが、桃源社というところにはエヌイーディーから二百五億の融資が流れておるという図面があるわけでございますが、ここに書いてございますね。長銀からも桃源社に百五億ほど貸し金があったと思うのですが、そのことは御存じでしょうか。

○大野木参考人 桃源社に関しましては、一件たしかあったと記憶しております。

○仙谷委員 この図面の方ですが、融資の関係ですね、子会社、孫会社、どんどんこう行っておりますが、これはほぼ、大ざっぱに言うと、このとおり間違いないですか。長銀あるいは日本リース、ランディック、エヌイーディー。いかがですか。

○大野木参考人 長銀からダイレクトの、この左の一行目のコラムでございますが、この辺につきましてはこれで、ほぼこんなものだろうと思っております。

 ちょっとお待ちくださいませ。この黒く消えているのは、これは何ですか。(仙谷委員「それは日本ビルプロジェクト」と呼ぶ)これは私どもの関係会社じゃございません。(仙谷委員「いや、関係会社じゃなくても、融資として七百五十四億日本ビルプロジェクトに行っている」と呼ぶ)一般の会社としての融資はございます。

○仙谷委員 そこでちょっと、きょうおいでになっている三社との関係を聞くのですが、約四千八百億従来支援をしてきたということを今度の長銀の改善策のところで書いてございますね、三社に対して。そうですね。約四千八百億ですね、この本年三月期末までに。この支援というのはどういうことですか。やはり今度やろうとしている五千二百億の債権放棄と同じように、放棄をしたということですか、もう既に四千八百億。

○大野木参考人 お答え申し上げます。

 債権放棄とそれから共国債権買取機構に持ち込んだものというのがございます。これも放棄の一形態としてでございますが、そういうのもございます。

○仙谷委員 そうすると、日本リースに千五百九

十一、ランディックに千九百七十三、エヌイーディーに千二百五十三億、いずれも債権を放棄するか他の格好で償却をした、こういうふうに承っていいのでしょうか。これは後で確認いたしますが、先ほどイ・アイ・イに百五億あることをお認めになったわけですが、これは十年の三月期末で分類されているのか、されていないのか、引き当てをどのぐらい積んでいるのか、お答えください。

○大野木参考人 大変申しわけございません。今の御質問をもう一度おっしゃっていただけますか。イ・アイ・イとおっしゃいましたでしょうか。(仙谷委員「はい」と呼ぶ)先ほど私は、イ・アイ・イについて……(仙谷委員「では桃源社」と呼ぶ)桃源社につきましては、たしか融資取引があると記憶していると申しましたが、ちょっと金領は覚えておりません。申しわけございません。

○仙谷委員 じゃ、イ・アイ・イは改めて聞きましょう。イ・アイ・イは千六百億ぐらいまだ債権残っているんじゃないですか。これは長銀として引き当てているのかどうなのか、どういう分類にしているのか、お答えください。

○大野木参考人 お答え申し上げます。

 今のイ・アイ・イにつきましては、引き当てはいたしております。ただ、個別の会社のことでございますので、ちょっと金額とか詳細につきましては御容赦いただきたいと思いますが、相当の引き当てをいたしております。

○仙谷委員 個別の会社でも、もう倒産して今刑事事件になっている会社のことをそんなにかばう必要ないんですよ。

 それで、第三分類、四千四百億程度のものを引き当てておるわけでありますが、第三分類として計上されておるわけでありますが、これの引き当てが何%なのかということと連動しますので、そこはお答えいただきたいと思うのです。

 それからもう一点、長銀さんにお伺いしておきたいのは、今度の支援で、ランディックに対する支援が一千百億というふうに書いてありますよね。ところが、ランディックの資料を見ますと、長銀に対する債務は八百二十九億だと書いてあるんですよ。約二百数十億が、ランディックの方は長銀に借りていない金まで何かプレゼントでいただくのかどうなのかというふうなことになると思うんですよ。この支援の中身というのは何ですか。つまり、債権放棄のほかに何があるんですか。

○大野木参考人 お答え申し上げます。

 三末の残高は、確かに先生の御指摘のような金額でございました。ただ、四月から六月、特に六月のあの状況で、ランディック自体非常に資金繰りが苦しくなりまして、結局私どもからの融資に頼らざるを得なくなったということで、現在残が千百億になったということでございます。

○仙谷委員 いいですか。ランディックさんにいただいた経営改善計画にも長銀分の借入金残高八百二十九億と書いてあるから僕は言っているんじゃないですか。それが、今から経営改善計画を立てるのに、三百億もサバ読んだ話が、それからふえたんだなんて、きのうのサラ金がまたふえたみたいな話と同じじゃないですか。それを放棄するなんていう話がどこにありますか。放棄した後資本注入することが予定されておる話でしょう、今回のは。だから私、聞いているんですよ、これ。

 それでは、時間がございませんので、エヌイーディー、先ほど何かベンチャービジネスがどうのこうのと、なかなかいいことをおっしゃったんだけれども、いいですか、桃源社とか、質問書にも出してありますけれども、中外鉱業に貸し付けた不動産融資なんというのは、どういうベンチャーと関係あるんですか、教えてください。

○中島参考人 お答え申し上げます。

 桃源社とか中外鉱業はベンチャーとは私どもも思っておりません。先ほど午前中の御質問のときにもお答え申し上げたんですけれども、エヌイーディーとしては、ベンチャーキャピタル業務だけでは収益の安定性に若干欠けるという認識がございまして、安定収益の道として不動産担保金融を拡大した、この過程においてこれらの債務者に対して貸し金がふえた、こういう事情でございます。

 以上でございます。

○仙谷委員 それじゃ、ランディックとエヌイーディーの両社長さんにお伺いしますが、ランディックは、不動産子会社群の整理とか不動産関連貸付業務の処理、圧縮というのが再建計画の一つの大きなテーマだ、こう言っていらっしゃいます。それからエヌイーディーの方は、不稼働債権の処理、資産管理会社の清算。何をするということを考えておるのですか。つまり、そういう子会社か孫会社かあるいはペーパーカンパニーかわかりませんけれども、そういうところに貸し付けた格好になっている債権を放棄したり、あるいは債務免除したり、そういうことをするということなのでしょうか。それが一点。

 それから、そのお答えになる前に、皆さん方が長銀の従業員をやめられるときにもらった退職金、取締役をやめて、そしてこれら関連会社に社長あるいはそれに類する代表者として天下ったときの退職金及び退職慰労金、この額を答えてから今の私の質問に答えてください。どうぞ。

○木村参考人 お答えいたします。

 私、行員を退職いたしましたのは、たしか十年近く前でございまして、退職金の額は定かには覚えていないので……(仙谷委員「約で結構です」と呼ぶ)ラウンドでは、ほぼ……(仙谷委員「五千万を超すんじゃないですか」と呼ぶ)いやそんな、とてもそんな金額ではございませんで、私の住宅の返済金で手取りはほとんど残らなかった記憶がございまして、そういう意味で、恐らく二千万台ではなかったかと思っております。

 それから、役員を退任いたしたときでありますが、これは新聞紙上等でかなり先生方のお目にとまっておると思いますけれども、平均一億二千万というような記述がございますが、私はとてもそういうところまでは行っておりませんで、まあ通常の、科の認識といたしましては、上場会社の役員の退職功労金としては妥当な領ではなかったかと私は思っておるわけでございます。はっきり申し上げると、七千万台でございます。

 以上でございます。

 それから、関係不動産会社の整理についてでございますが、これは実は我が社は不動産会社でございまして、特にビル賃貸業を中心としておるわけでございまして、ビル事業というのは、先生よく御存じのとおり、最初は非常に利回りが低いわけでございまして、やはりランディックの本体と別働隊みたいなものをどうしてもつくって、そこでやりまして、そのビルの利回りを、いいテナントをとるとか家賃を上げるとか稼動率を上げるとか、そういう形で資産の価値を上げていくというのが通常の手法でございまして、そういう形でやりました会社が今我が社は四社ございます。これは実質的にちゃんとビルの運営会社でございます。

 そういう形でスタートしたものが、その後思ったように家賃がもちろん上がりませんし、むしろ家賃が下がってしまったりしておりまして、そこに若干の、若干と申しますか、かなりの損がたまってしまったわけでありますので、現在の時価で引き取る、それで引き取った後清算する、そういう形で再建計画を組み立てておるわけでございます。

 以上でございます。

○中島参考人 お答え申し上げます。

 従業員の退職金は、全くと言っていいぐらい覚えておりませんけれども、恐らく二千万以下であったのではないかと思います。役員の退職慰労金は約一億でございます。

 それから、エヌイーディーの関係会社の整理につきましては、私どもから関係会社に対する貸付金の放棄という形で行いまして、関係会社をすべて清算する、こういう予定になっております。

 以上でございます。

○仙谷委員 終わりますが、私の方から質問事項を、特に整理、清算に係る質問事項を細かく出してございますので、後にこれを文書あるいは資料でお出しいただけますか。

○木村参考人 種力そういう方向で取り計らいたいと存じます。

○中島参考人 権力御協力申し上げたいと思います。

○仙谷委員 終わります。