1997年10月13日 予算委員会

○松永委員長 この際、仙谷由人君から関連質疑の申し出があります。鳩山君の持ち時間の範囲内でこれを許します。仙谷由人君。

○仙谷委員 時間の関係で端的にお伺いいたします。

 小渕外務大臣、前回の我が民主党の菅代表の代表質問に対する答弁から正確を期した調査が進ん

で、泉井さんから幾ら受け取ったか、はっきりわかったでしょうか。

○小渕国務大臣 過去数年にさかのぼっておりますので、正確と言える数字が出たかわかりませんが、五百万円程度でございます。

○仙谷委員 それは、内訳はちゃんと出るのでしょうか。あるいは、小渕恵三政治家として、個人として受けたのか、あるいは指定団体だったのか政治団体だったのか、あるいは平成七年一月一日以降は資金管理団体だったのか、その点いかがですか。

○小渕国務大臣 今正確な資料はございませんが、直ちに調べさせてみたいと思います。

○仙谷委員 なぜこんなことをお伺いするかといいますと、前回の答弁が、私の耳で聞いておりますと、やや自信がないといいますか、ひょっとすれば、これはこんな額でおさまっていないのではないかという疑いを持たせるからでございます。つまり、泉井本人が記者会見で五百万円と言っているから、まあその範囲内なんだろう、こういうお答えでございます。そうだとすると、泉井さんが小渕外務大臣に一億円渡したとどこかで述べたといたしますと、小渕さんは一億円というふうに答えざるを得なくなるわけでございます。

 現に、もう既にさる夕刊紙が、小渕さんに一億円が渡っておったということを書きました。あるいは、先ほど鳩山幹事長の方が質問の中で、今回発売された文芸春秋の中で抹消された六行という中に、小渕外務大臣に一億円渡していた、期日は申し上げられないけれども一億円渡しておったということを、現に最初の原稿では書かれておったということが明らかでございます。真実は別にして、そういうことが書かれておったということは明らかでございます。そうなりますと、これは小渕外務大臣の名誉のためにも、ぜひ明らかにしなければならないことである。

 あるいは、一方では、二億七千七百万が自民党の政調会長に渡された、総務会長にも記者会見で述べたよりも十倍の金額が渡されているということがこれまた消えた六行の中に入っているということになりますと、これは大変ゆゆしいスキャンダルということになるのではないでしょうか。

 委員長、そういう観点で、時間がございませんので、総理大臣の答弁をいただこうと思ったのですが、委員長におかれまして、この泉井喚問というのはぜひ必要だと、そして、今から少々申し上げますが、泉井さんが記者会見をする、あるいは雑誌に告白手記を書いた、そのもとになった備忘録というのがあるようでございます。この備忘録をぜひ本委員会に提出をさせる、つまり、議院証言法一条によって証言をさせて、備忘録を提出させるということをぜひ実行をしていただきたいと思います。

○松永委員長 今申し出の点は、理事会で協議して適切に対応したいと思います。

○仙谷委員 事は――いや、質問していないですよ。

○松永委員長 小渕外務大臣。

○小渕国務大臣 ただいま一億円云々のお話もございました。全く存ぜないことでございますが、そうした記事あるいはそうした風説が流れるゆえんのものがいかなるものであるかどうかについて、私の方でも調査いたしております。その結果によりましては、そうしたことがいかなる手段でマスメディアに流れたかということも含めまして、法的な措置を講ずべきかどうか検討させていただきたいと思います。

○仙谷委員 そこで、もう一つの、既に山崎政調会長は名誉毀損で、刑事告訴ではなくて民事事件として損害賠償請求をされました。どうも新聞を読む限りでは、この金額が、二億七千七百万が山崎さんを通って渡辺美智雄さんのところに行ったという話と山崎さんの懐に入ったという話は、私が新聞を読む限り、どうも事実と違うということを言っていらっしゃらないようでございます。つまり、宮澤内閣で建設大臣になるについて泉井さんが動いたということがうそだ、こういうふうに新聞紙上では見えます。これは訴状をいただいていないからわかりませんけれども、そういう問題が一つございます。

 もし二億七千七百万が間違いのない事実だとすると、これまたゆゆしい問題でございます。といいますのは、自民党の総裁選挙、当時は自民党の総裁は総理大臣になるということがほぼ前提の選挙でございます。したがいまして、そういう選挙にこんな金が動いたということ、さらには、山崎さんが建設大臣になるについて、そのお金も何らかの効力があったのではないかと掃摩憶測を呼ぶということでございます。

 さらには、この泉井スキャンダルというのは、総額大変な金額のお金が動いたということでございますから、これは我々議会の、政治家の名誉にかけてメスを入れて、むしろこの汚辱といいましょうか、この恥たる事実を晴らさなければならないと思います。そこで、先ほども申し上げましたけれども、証人喚問と、そして書類の提出、備忘録の提出ということが必要になるわけでございます。

 そこで、もう一つ、総理大臣に今度はお願いしたいわけでございますが、この泉井スキャンダル、本当かどうかわからないにしましても、本当だとすれば大変ゆゆしい問題です。この問題の事実解明のために、政府として協力をされる用意はございませんか。

○橋本内閣総理大臣 現在、裁判が既に進行している、こうした事案につきまして立ち入って申し上げる立場にはありませんけれども、私は、政府として御協力できる部分がありますならば、それは当然のことながら、国政調査権等により委員会から御要望があれば御協力をするのは当然のことではないかと思います。

○仙谷委員 大変いいお答えをいただいたと思います。

 実は、この泉井スキャンダルと言われている部分は事件にならなかったのですね。いわゆるさんずいの事件としては立件はできなかったという、こういう事案でございます。したがいまして、この部分について、検察庁の取り調べの結果をこの委員会に出すかどうかというのはまさに本委員会の意思、国会法百四条を行使するかどうかという意思、そして政府は、刑事訴訟法四十七条のただし書きで、その結果報告を出すかどうか、こういう問題でございます。

 委員長、この点、委員長もよくおわかりだと思いますので、ぜひ善処していただきたいと思います。

○松永委員長 申し出の件は、理事会で協議して、適切に対応します。

 これにて鳩山君、仙谷君の質疑は終了いたしました。

 次に、岩國哲人君。