1991年08月29日 証券及び金融問題に関する特別委員会

○大野委員長 この際、仙谷由人君から関連発言の申し出があります。大木君の持ち時間の範囲内でこれを許します。仙谷由人君。

○仙谷委員 日本社会党の仙谷でございます。

 引き続きお伺いをするわけですが、人生の先輩にこんなことを申し上げてまことに申しわけないのですが、もうちょっと簡潔に、できればイエスかノーか、その程度で結構ですから、ひとつお答えをちょうだいしたいと思います。

 まず、今回の事件、不祥事、稲川会とのおつき合いという点でございますけれども、これが発覚したのは、そもそもウエスト通商という暴力団系の会社に対する兵庫県警の外為法違反の捜査に端緒があるというふうに言われております。ことしの四月十五日から四月十七日、野村証券にも兵庫県警から任意の捜査が入ったはずでございますが、そういう事実があったかどうか。

 そしてまた、その段階で警察当局の方へ、この株の売り買いでござい表すね、一九八九年の四月から十一月、十二月にかけての東急株の売買手口及びその売り方、買い方、つまりだれがこんなに買ったのか、だれが買わせたのか、こういうことですね、これを資料として提出をしてありますでしょうか、どうでしょうか。二点です。

○田渕証人 四月十五日から十七日の神戸の……(仙谷委員「兵庫県警」と呼ぶ)兵庫県警から手前どもに任意捜査があったかどうかいう事実は、私現在知っておりません。(仙谷委員「知らない」と呼ぶ)はい。

 それから、東急に関する資料は、検察の特捜部に全部出しております。

○仙谷委員 多分大蔵省の方へも東急株売買に係る売買手口及び売り方、買い方は報告なさっておると思うのですが、野村証券の方からこの委員会もしくは国会の方へ、八九年の四月から十二月玄での売買手口及びその売り方、買い方、これを提出なさるおつもりはございませんでしょうか。あるかないかだけで結構です。

○田渕証人 ちょっと検討させていただきたい問題のような気がするのですが。

○仙谷委員 この問題、昨日の委員会でもこれだけ大きい問題になっているわけですね。回転売買、集中売買、そして株価操縦、そしてその背後には暴力団がいる。先ほど津島議員の言にもございましたように、マネーロンダリングじゃないかという疑いまで出てきておるわけでございます。これはやはりどうしても国会に提出をしていただく、そしてそれを国民が、今度の問題というのは何だったのか、国民の目のもとでこれを論議するということが必要だと思います。後ほどしかるべくお取り扱いをお願いを申し上げたいと存じます。

 ちょっと話題を変えます。

 先ほど、総会屋の手引きで稲川会の石井会長が野村とおつき合いをするというふうになりました。この総会屋の氏名、それから先ほどおっしゃった秘書室の担当とおっしゃる人の氏名、それから、その後代理人として野村証券の方と取引等々で折衝した、つまり稲川会の代理人ですけれども、この人の氏名、そしてさらには、本店営業部長の氏名、この四つをまず明らかにしてください。

○田渕証人 お答え申し上げます。

 非常にお恥ずかしいのですが、総会屋の氏名、昨日まで覚えていたのでございますが、実は今どうしてもとっさに頭に出てきませんので、後ほどお届けいたします。

 それから、お尋ねの当時の秘書室の取締、秘書室担当の取締役は、徳本と申します。それから、歴代の営業部長、これは一番最初が松田で、その次が山下、それからその次が天明、天に明るい、天明と申します。取引代理人の名前は、相島さんというお方……(仙谷委員「え、相島功」と呼ぶ)はい。と聞いております。下の名前は知りません。

○仙谷委員 時間かかりますので、私の方からお伺いしますのですが、結局、稲川会との関係は、野村証券としては山下さんが直接の窓口になった。そうすると、その上司は松井義雄さんという方になるわけですか、それがまず第一点ですね。

 それからもう一つ、この株価操縦を疑われておる時期の営業の方の責任者でございますが、これはまず橘田さん、その下が中野さん、その下が武樋というのですか、このあたりで営業活動を盛んにやった、こういうふうにお伺いしていいですか。

○田渕証人 営業部長の山下の上には本店長という営業担当の役員が、取締役がいます。このときの本店長の名前はたしか、もし間違っていたら御勘弁いただきたいと思いますが、渡辺取締役だと思います。それから、今おっしゃられた橘田、中野、それから武樋というのは、武樋はこれは株式部の担当取締役でございます。橘田と中野は、その当時どちらかが、多分中野が営業担当専務で、橘田が株式担当専務だ、そういうふうに今の記憶で、ちょっと違うかもしれませんが。

○仙谷委員 時間がございませんので、次のテーマに入りますが、岩間カントリークラブの会員権の購入でございますが、平成ファイナンスで購入したということなんですが、この平成ファイナンスというのは八九年の六月に資本金三千万で設立をした会社でございますね。この資本金三千万の会社が、設立後直ちに二十億円のゴルフの会員権を購入したことになっている。資金はどこから出ているのでしょうか。そして、この会員権購入の決裁をしたのはだれですか、これ。まさかあれでございましょう、先ほど名前が出ていらっしゃりた山下さんが、平成ファイナンスと関係のない山下さんが会員権購入の決裁をするというわけにもいきますまい。野村証券のやはりトップの方で、買ってやれ、そういうことを言っているんだったら、買ってやれという決裁があったんじゃないでしょうか。

○田渕証人 平成ファイナンスは、野村ファイナンスに何といいますか、ぶら下がっている子会社でございまして、野村証券からいえば、これは独禁法の関係で株は全然持っておりませんけれども、まあ孫会社というような感覚でございます。

 先ほどもちょっと触れましたが、野村ファイナンスはなるべく短期の融資を中心にする、それで、いわゆる投資というものは余りやらないわけで、ゴルフ場とかそういうものは投資項目に入りますから、そういう投資をする会社を下に一つつくろうという計画をずっと持っていたことは確かなようでございます、これも後で報告を聞いたわけですが。その計画を持っているときに、岩間カントリーの話が来たので、それを購入した。購入した責任者は、これはその金そのものは野村ファイナンスから融資されておりますので……(仙谷委員「全額」と呼ぶ)全額だと思います。野村ファイナンスの責任者が当然知っていたと思います。

○仙谷委員 これは、この会員権購入について買い戻し確約書があったという説がございます。当初からあったのか、途中から、つまり昨年の今ごろといいますか、十一月ごろからあったのか、ちょっと問題になっております。当初からあったかないか。そして、買い戻し確認書に、さる財界の有名実業家が買い戻しの念書、確認書を書いているということもあります。御存じでございましたら、この名義人、確約書というのがあったかないか、名義人はだれか。確認書を書いた名義人ですね、これを説明をいただきたいと思います。

○田渕証人 当初は口約束だったと聞いております。昨年のたしか十一月にオープンした。それで、その後十二月に確約書が入ったそうでごきます。

 その確約書の名義ですね、相手の名義は、私が聞いたところの記憶では、佐藤茂という名になっているというふうに聞いております。

○仙谷委員 それじゃ、時間がございませんので、終わります。

○大野委員長 これにて大木君、仙谷君の発言は終了いたしました。