私の見た「仙谷由人」という人物
〜するどい洞察、秘めたるパワ−、そして心優しき人に、私は出会った〜

民主党政策調査会事務局長 松本 収
1997年10月19日(土)
徳島市立木工会館にて収録

■仙谷由人さんの志と、3年3ヶ月の行動


【出会い】

 私が仙谷由人さんを知ったのは、衆議院議員一期生として、社会党の『ニュ−ウェイブ』で活動していたときです。「政党を越えて活躍できる、頼もしい国会議員がいる!」と仙谷さんに注目していました。しかし、どういうことか、次の選挙では落選してしまいました…。しかし、落選しての3年3ヶ月の間、仙谷さんの行動は普通の人とは違っていました。普通、落選した人は、地元にはいつくばって、自分の選挙運動に専念するものです。しかし、仙谷さんはこの間に『民主党』を創り上げたのです。仙谷さんがいなかったら、たぶん『民主党』は誕生しなかったと思います。

【新時代の予感…】

今、社会は大きく変動しています。女性も男性も、その生き方を大きく問われている時代です。政治も同じです。「あなた達(地元)のことは、俺が全部面倒見てやるよ」などと言って陳情を繰り返させることや、「先生(議員)のためなら何でもやらせてもらいます」とか、「△△組合が推すから、この人を当選させなければならない」というような、「貸し借り関係で政治が成り立つ時代」は終わりにしなければなりません。本来の、「この候補者なら、必ず、国民一人ひとりがイキイキと生きられる社会を創ってくれるだろう!よし、この候補者に投票しよう!」と考えて、応援したり、投票したりする時代に突入しているのです。新しい波が、日本の政治にも経済にも押し寄せてきているのです。

【平成の志士たちの集結】

仙谷さんは、事あるごとに「今までの垣根にとらわれない新しい政党を創らなければならない」と言い続けてきました。落選中の徳島での苦しい選挙準備の合間を縫って、菅直人さんや鳩山由紀夫さんなどに「立場を越えて、次の新しい政党を創らないと、次代の日本に必要な政治は生まれない。あなた方が次の時代を担わなければならない!」と詰め寄りました。「まだ時期が早い」とか「もう少し様子を見よう」という場面が重なるときも、仙谷さんは「日本の政治を変えるんだ!新しい政党を創らないと、新しい時代を生き抜くことはできない!」と、熱心に説得に回ったのです。仙谷さんのその姿は(出身は徳島だけれど)、現代の坂本龍馬のようでした。どの都道府県の出身だとか、どの政党に属しているとかではなく、時代をどう創っていくのか、日本国をどうするのかという気概で、仙谷さんは行動していました。そして、平成の志士たちは志をひとつにし、『民主党』に集結したのです。

 

■次の局面への展開

【産みの苦しみを経て、育て、生き残る集団へ】

今、『民主党』は、菅直人さん・鳩山由紀夫さんという若いリ−ダ−を持っているにもかかわらず、国民の圧倒的な支持をまだ得られていません。『民主党』は、今、誕生から生育の段階に移行したのです。仙谷さんは、9月までは、政調会長というポストでしたが、10月からは、幹事長代理という役を引き受けることになりました。現在の『民主党』を、大きく育て、生き残る強い集団へとステップ・アップする大事業を、背後からガッチリ支える役目なのです。

 

■パワフル、いたわり、正義の人

【こんなにも仕事をするなんて…】

 仙谷さんは、政策論議や政党づくりの話では他の人を圧倒する論議をしますが、その一方では、他人をとても気遣う人です。エリ−トで、人を脅かすほどの論争をする面と、誰が困っているのか、誰が元気がないのかを見取り、さりげなく手当をする面を、併せ持つ人です。ツライ局面、たくさんの試練を乗り越えてきた、痛みのわかる仙谷さんを、若手の政治家たちは頼っています。また、仙谷さんも、若い人たちと気軽に話をすることや、彼らが悩みながらも頼もしく成長していく姿を、心から楽しんでいるのです。これほどの人ですから、日々忙しいのは当たり前なのかもしれませんが、とにかく仙谷さんはよく動きます。土日も祭日もなく、こんなに仕事をする人を、私は初めて見ました。優秀な人たちは大勢いますが、こんなに仕事をする人を、私は他に知りません。徳島のことを考え、東京のことも考え、夜中の1時でも2時でも、大事なことがあればはせ参じるという議員は、そうたくさんはいません。このような人がいるから、『民主党』も頑張りが利くのです。

【弁護士としての経験は脈打っている】

 仙谷さんは、19年間弁護士をしていて、歴史に残る裁判をいくつも扱ってきました。仙谷さんは、人一倍正義感の強い男で、「これはおかしい!」と思ったら、とことんやり抜く人です。

 

■徳島が育てる竜馬“仙谷由人”

【仙谷由人・選挙の取り組みは、全国のモデルケ−ス】

昨年の選挙で、徳島の皆様に、仙谷由人さんをものすごい勢いで当選させていただいたことを、大変嬉しく思っています。徳島の仙谷由人さんへの選挙の取り組みは、全国のモデルケ−スです。これを是非大事にして欲しいと思います。

【日本国をどうするんじゃ】

先ほど、菅さんや鳩山さんを説得している仙谷さんを見て、「現代の坂本龍馬」を感じたと言いましたが、竜馬は元々そんなに有名ではありませんでした。後の歴史家が、「高知に坂本龍馬という優れた若者がいた」と記したことにより、有名になったのです。竜馬は武士の時代に「藩は狭い、日本国をどうするんじゃ」と言った侍でした。仙谷由人さんも、徳島の代議士ではありますが、「日本国をどうするのだ」という観点で、活躍してもらわなくてはならない人です。どうか、皆様、仙谷由人さんを寛容な気持ちで育てて欲しいのです。徳島の皆様が「仙谷由人さんは、将来、日本のリ−ダ−になる人だ」と自分に言い聞かせて、仙谷さんの中央での自由な活動を、信頼を持って応援していただきたいのです。

【短所も弱点もある、志の人】

ずば抜けた頭脳と行動力、そして優しさを持った仙谷由人さんですが、完璧ではありません。短所も、弱点もさらけ出し、ありのままの自分の精一杯を生きています。やがては、「“脚の短い”仙谷由人さんが、歴史に“大きな一歩”を築いた」と言われるように、皆様に育てて欲しいと、心からお願いをいたします。